性病のために当院を受診される患者様のうち最近多いのは、大きく分けて亀頭などにブツブツができる尖圭(せんけい)コンジローマなどと、性行為後1週間程度の潜伏期ののち尿道に痛みを自覚して先端から膿が出てくる淋病やクラミジア感染症などに分類できます。
亀頭のブツブツはフォアダイスコンディションパピローマという包茎に起因するブツブツと、伝染病である尖圭コンジローマとの違いが専門家でなければ区別が付かないことから、女性から嫌われる原因にもなります。
当院に来て頂ければどちらか診断できますので心配ならご相談ください。
尿道が痛くて膿が出る方は黄色い膿で痛みが強ければ淋病、白い膿が少量ずつ出るのならクラミジアの可能性が高いのですが、重複して感染していることも多いので当院では位相差顕微鏡による淋菌の迅速診断を初診時に行い、淋菌とクラミジアのDNA検査も行っております。
山梨県内の臨床検査会社1社だけの統計でも2007年までの5年間で淋病は234人、クラミジアは790人が陽性で最近は増えてきています。人口80万人の甲府盆地で1000人が感染していたということは800人に1人ということで、風俗利用者に限ればかなり確率が高いことになります。
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フォアダイス |
尖圭コンジローマ |
コンドームの使用は感染を防ぐひとつの方法ですが、女性のノドの奥に自覚症状なく淋菌が感染している場合があり、オーラルセックスでも淋病に感染する可能性が十分あります。
その他にもエイズや梅毒、ウイルス肝炎など怖い性病はたくさんありますし、ケジラミなどに対してはコンドームも何の防御にもなりません。
淋病などを病院で風邪のときもらって残っていた抗生物質や、薬局で買える痛み止めなどで治そうとしても、悪化して前立腺炎や副睾丸炎に至り連日の点滴や入院を要することもあります。
また不適切な抗生物質では治りが悪くなりかえって危険です。
疑わしい症状が出たらすぐに当院などの専門家に相談することをお勧めします。 |